幅広い業界での経験を基に、建材業界へ新規参入
新しいことを柔軟に楽しむのを信条に情報発信します。 ライター:S.T
普段屋内で暮らす我々の頭上に、当然のように存在している【天井】。
桐井製作所は、そんな天井の下地金物の製造をしたり、仕上げ材をメーカーから仕入れて販売したりする会社です。
我々は、ものづくり企業の使命として安心安全快適を皆様にお届けするため、
【落ちない天井】もしくは【落ちた時に人々が怪我をする心配が少ない天井】の開発に日夜取り組んでいます。
しかし皆様、一度は考えた事があるはずです。
「そもそも...天井があると危ないのなら、天井がなければ良いのでは?」と。
本日はその切り口から、【スケルトン天井(※ここでは、天井面を構成するボード類が無く下地フレームのみのものと、下地もないものとします)】
のコト、そして【どうして建築物には天井があるのか】について、お話をしたいと思います。
スケルトン天井とは?そのメリットとデメリット
スケルトン天井は、建物の天井のデザインスタイルの一種です。
空間を高く確保出来るので、室内を【広く開放的に見せる】事ができるのが最大の特徴です。
また、天井材を排除する事で、コンクリートや配線・配管が露出するため
【工業的な雰囲気を演出する】事ができたり、シンプルであるが故、【インテリアを引き立てる】事ができたりします。
上記のようなメリットから、近年はスケルトン天井にする
飲食店やオフィスが増えているので、これらについてはすでにご存じの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
では、デメリットとして、どのような事があるのでしょうか。
天井が高くなり空間が広がると、工夫をしないままでは
照明の光も拡散されてしまう分、【落ち着いた】ようにも見えますが、【暗い雰囲気】にもなってしまいます。
見た目だけではわからないポイントとして、その他にも
【外気に影響を受けやすく、空調効率が悪い】【防音性能が著しく低下する】【配線・配管が油汚れなどから守られず、劣化しやすくなる】
更には【入居時の施工費用だけでなく、退去時の原状回復コストがとても掛かる】
などといった問題点も存在しており、実際に使い始めてから後悔するなどといったケースも多く見受けられます。
建物に天井があるの、なぁぜなぁぜ?
シンプルな回答としては、先程挙げたスケルトン天井のデメリットと真逆の理由が考えられるためです。
【清潔感と明るい雰囲気】【断熱性や空調効率を高めて省エネ力UP】【防音性能の向上】【天井裏の配線・配管を綺麗な状態に保ちやすい】
そして、バリエーション豊富な仕上げ材を活用すれば、【意匠性のある天井も表現する事が可能】ですし、【耐火性能も高まります】。
ただし、デメリットも一切無い訳ではありません。
正しく耐震補強を施していない天井では地震の揺れにより、【天井が壁に接触し、天井端部や壁の損傷をする】事や、
【金具(クリップ・ハンガー)の開きにより、天井材の一部が脱落する】事などの被害も起こり得ます。
そのため桐井製作所では、誰もが安心してその下で暮らせるような天井作りを目指しているのです。
まとめ
メリットとデメリットをよく理解し、より快適な空間にしよう
【スケルトン天井】と【天井がある場合】のメリット・デメリットについてご紹介させていただきました。
それぞれの魅力を比較し、ご自身の希望を叶えた空間作りに取り組んでくださいね。
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