十文字中学・高等学校は1922年に創立された歴史ある教育機関です。
その校舎で特徴的なのが、いたるところに採用されている大きな窓です。
開放感のある環境で学ぶことで「自立した女性、社会に貢献する女性に育ってほしい」という想いから、「人を育てる」ために設計された校舎とされています。
式典や講演会、催し物などに使用される講堂では、2017年に天井の耐震補強工事が行われました。
天井の耐震補強工事が行われた講堂
天井は傾斜が組み合わされた複雑な形状をしています。
傾斜が組み合わされた複雑な天井形状
吊り天井の耐震工法では複雑な形状の部分の特定天井対応が難しいため、傾斜部にはKIRIIアングルクランプが採用されています。
天井を準構造化することで耐震性を確保するとともに、美しい天井面が高い精度で仕上げられています。
傾斜部の天井はKIRIIアングルクランプで準構造化
中央の吊り天井部分には新耐震Full Power天井が採用されています。
ブレース・クリアランスの設置・各接合部(クリップ・ハンガー) の補強を施すことで、特定天井の耐震改修を実現しました。
中央の吊り天井部分は新耐震Full Power天井で特定天井対策
2014年に完成した新校舎にある多目的ホールには、耐震Full Power天井が採用されました。
新築の多目的ホールには耐震Full Power天井が採用された
天井の端部には大型のプロジェクタースクリーンが設置されています。
天井端部に設置された大型のプロジェクタースクリーン
十文字中学・高等学校では全生徒・職員分の非常用品を備蓄するなど、災害時の対策を徹底しています。
豊かな教育環境とともに、災害時でも安全・安心な空間に、桐井製作所の技術力が活かされています。
<採用工法>
KIRIIアングルクランプ
支持構造部と天井下地材を直接固定することにより、「吊らない天井」=「準構造耐震天井」を構成することができる工法です。
段差・勾配・曲面など複雑な天井面を高い精度で仕上げ、剛な天井を実現します。
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新耐震Full Power天井
平成25年国土交通省告示第771号に規定される構造方法及び文部科学省ガイドブックに基づいた設計が可能な工法です。
特定天井対策が必要な室に使用できます。
平・勾配天井のどちらにも対応、屋内プール向けの仕様もご提案します。
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耐震Full Power 天井
勾配天井等の複雑な形状にも対応した耐震天井工法です。
設置にはパーツの補強/斜め部材(ブレース)の設置/クリアランスの確保が必要です。
各パーツの許容荷重は自社で実施した試験結果から独自評価した値を採用しています。
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